稲毛の小児科 あおきこどもクリニック 赤ちゃん 予防接種 はじめて 千葉市 稲毛区
あおきこどもクリニックで
はじめての予防接種
こちらのページでは、一人目の赤ちゃんが妊娠中、もしくは出産後で、これから予防接種をお考えの親御さん向けに、はじめての予防接種について、情報を発信しています。予防接種はうけたほうがいいのか、いつから受けたらいいのか、何から受けたらいいのかなどを、Q&A形式で解説します。ぜひご一読ください。
予防接種はそもそも必要でしょうか?
結論から言うと、必要です。現代社会に自動車は必要か?と聞かれて、必要ないと答える人はいないでしょう。それと同じレベルか、それ以上に必要です。
自動車は事故が起こります。2023年の1年間で、日本で2,678人の方が交通事故で亡くなりました。しかし、それを理由に「自動車すべてを廃止すべきだ」と主張する人はいません。なぜでしょうか?
それは、ほとんどの人が自動車の恩恵を受けていて、そのメリットを知っているからです。医療の面だけでも、例えば救急車は、交通事故死亡者数以上の命を救っているでしょう。病院に医療スタッフを運ぶ、医薬品を運ぶ、物資を運ぶ。この点だけ見ても、自動車の存在はメリットがデメリットを大きく上回っていることがわかります。それを誰もが知っているのです。
では予防接種・ワクチンはどうでしょうか?
確かに、ワクチンには副反応がつきものです。正確な統計はありませんが、ワクチンの副反応で命を落とすケースもゼロとは言えません。それを理由に「ワクチンは受けるべきでない」と主張する人が一定数います。こういった主張は、デメリットだけしか見ておらず、メリットを無視・過小評価しています。
ほとんどの人はワクチンは受けています。それによって得られるメリットは何かというと「何も起こらない」ということです。実際にはワクチンのおかげで病気にかからずに済んでいるのですが、何事もなく健康に毎日を過ごせることが当たり前で、そのメリットを実感することはほとんどないのです。
多くの人は、病気になってはじめて、健康であることのありがたさを実感します。そもそも病気にならなければ、健康でいられることの大切さはわかりにくいのです。自動車のようなわかりやすい恩恵がないことが、誤った認識につながっています。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります。自分自身や家族が病気になってから、ワクチンの重要性を理解しても遅いのです。感染症で多くの命が奪われた人類の過去の歴史から学び、それを克服するために生み出されたワクチンを活用して、お子さんの生命・健康を守ってあげてください。
予防接種はいつから受けたらいいのでしょうか?
生後2か月からはじめることをおすすめします。
1番早く受けられるのはロタウイルスワクチンで、生後6週から受けられます。ただし、5種混合・B型肝炎・肺炎球菌が生後2か月から受けられるため、2か月になってからロタもまとめて受けるのがおすすめです。ロタだけ先に受けてしまうと、2回目のタイミングもずれてしまうため、受診の回数が倍になってしまいます。3か月未満の赤ちゃんは、不必要な外出は避けたほうがよいため、受診の回数も少なく済むように、生後2か月から開始することをおすすめします。
何から受けたらいいのでしょうか?
生後2か月から、まずはロタウイルス、B型肝炎、5種混合の3つからはじめましょう。その後は4週間おきの接種となりますので、接種の際に次回の接種内容をご相談ください。
同時にいくつも受けて大丈夫でしょうか?
問題ありません。同時に受けてもワクチンの効果は変わらないこと、副反応は別々に受けた場合と変わらないことは確認されています。また、来院回数が少なく済むことは、親御さんにとってメリットとなるだけでなく、3ヶ月未満の赤ちゃんにとっては外出回数を減らし、ワクチンの効果をより早く得られることで、感染のリスクを減らすことにつながります。痛くてかわいそうと思われる方もいるかも知れませんが、それは痛みを先送りしているだけなので、これも別々にする理由にはなりません。できるだけ同時接種ではやめにワクチンを受けていくことをおすすめします。
妊娠中にRSウイルスワクチンが受けられると聞きました。
受けるべきででしょうか?
RSウイルス母子免疫ワクチンを受けることをおすすめします。
RSウイルスは、赤ちゃん、とくに新生児にとっては怖いウイルスです。年齢が低ければ低いほど重症化しやすく、急性細気管支炎、肺炎、急性脳症で入院となるケースも多く、とくに新生児の感染は命にかかわることもあります。有効な治療薬もなく、治療に難渋することも少なくありません。
RSウイルス母子免疫ワクチンは、赤ちゃんがRSウイルスに感染して医療機関を受診することを5~6割程度防ぎ、重症化を7~8割防ぐことが確認されています。
すべての赤ちゃんに使えるRSウイルスワクチンがないため、RSウイルス母子免疫ワクチンでしか予防ができません。
自費で決して安くはないワクチンですが、かかりつけの産婦人科とご相談の上、接種をおすすめします。
どうやって予約するのでしょうか?
当院ではウェブとお電話にて、ご予約を承ります。翌日~4週間までのご予約いただけます。ウェブなら24時間いつでもご予約可能です。
接種の日は、なにを持っていったらいいのでしょうか?
- 母子手帳
- 予診票
- (保険証)
- (子ども医療費助成受給券)
- (自費ワクチンがある場合は、その代金)
母子手帳は必ずお持ちください。予防接種のときだけでなく、医療機関を受診の際は、保険証・子ども医療費助成受給券・お薬手帳をセットで、必ず持っていくようにしましょう。
保険証は、親御さんの加入している保険組合に問い合わせて、早めに入手しましょう。
子ども医療費助成受給券は、お住いの自治体の役所で発行してもらえます。こちらも出産後に早めに手続きしましょう。千葉市の方は、千葉市ホームページをご確認ください。
予診票は院内にもございますので、最悪忘れてしまっても大丈夫ですが、事前に記入してお持ちいただくと、待ち時間の短縮になります。できるだけご記入の上でお持ちください。
もっと詳しい情報はありますか?
当院も参加している「NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会」のホームページに、より詳しい情報が掲載されています。ぜひ一度ご覧ください。